名称
第57回日本言語障害児教育研究大会
日時
主催
日本言語障害児教育研究会
後援
文部科学省
参加資格
難聴・言語障害教育関係者及び関心のある方
研修費
9,000円
講座
講座概要にてご確認ください。
日時
2024年8月7日(水) 12:20~17:30
2024年8月8日(木) 9:20~15:30
場所
1A 構音指導とは?-基本知識と指導の進め方-
山下夕香里
元帝京平成大学 構音指導は、構音操作から音を作り、単語、短文、日常会話まで階段を一歩ずつ上るように行います。漫然と指導していませんか。子どもが興味を持って取り組み、自分からどんどん使い始めるように指導することがポイントです。そのためには子どもの能力や個性を観察し、確実に階段をクリアさせる基本知識が必要です。構音指導をもう一度見直しませんか。全ての先生対象です。
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1B 言語発達遅滞の評価と支援
藤野博
東京学芸大学 言語発達遅滞は様々な原因で起こります。本講座では、ことばの遅れのみに問題を生じ、読み書き障害の原因になることもある「発達性言語障害」と自閉スペクトラム症の子どもによく起こる会話や語用の問題などに焦点をあてます。そして、それらの障害のことばの発達の特徴、アセスメントと指導・支援の方法について概説します。また、子どもの興味関心を活かしたコミュニケーション支援法も紹介します。
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1C 幼児期の発達とことばの獲得
石川清明
元國學院大學 幼児期は発達全般に著しい変化が見られます。ことばも発達の諸側面と相互に関連しながら急速に変化し、音声言語に加えて文字習得も見られるなどコミュニケーション能力が拡大する特徴があります。同時に様々な問題が見られ始める時期でもあります。本講座では発達の視点を軸としてことばの獲得の条件やその過程について理解を深め、相談指導のポイントを考えます。
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2A-1 構音検査の実際(実施法と音の聴き取り)
武井良子
昭和大学 効果的な構音指導は、お子さんの構音を適切に評価・分析することから始まります。構音検査が、お子さんに絵カードの名前を言ってもらうだけの呼称検査になってはいませんか。本講座では、新版 構音検査の実施手順と注意点について解説します。また、構音評価の基本である音の聞き取りと書き取りの演習も行います。「新版 構音検査 手引書」をお持ちの方はご持参ください。
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2A-2 構音検査の結果のまとめ~指導プログラムの作成
山下夕香里
元帝京平成大学 構音検査を行ったけれど、どの音からどのような順番で指導したらよいかわからないという経験はないでしょうか。置換のお子さんの構音検査の結果を分析し指導プログラムを作成するまでの流れをお話します。お子さんの誤り音はたくさんありますが、いくつかのグループに分けて誤りの特徴を音声学の考え方から理解すると指導すべきポイントがみえてきます。全ての先生対象です。
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2B 言語発達遅滞の支援の実際
大伴潔
東京学芸大学 ことばに困難のある児童の多くは「語彙」や「文や文章による表現」に困難を示します。本講座では特にこれらの領域における支援について考えていきます。漢字の読み書きの苦手さにもアプローチしつつ語彙を増やす手立てや、柔軟に発想する力を文表現につなげる方法についても検討します。この中で、評価法としての「LCSA」を活用した支援目標の設定の仕方も紹介します。
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2C 子どもが育つ、ことばが育つ保育再考
野本茂夫
元國學院大學 本講座は、幼児期を中心に言語獲得期の子ども一人一人がよりよく育つ生活や遊びを通して、ことばも拓かれ育つ保育の姿、あり方を探っていきます。どの子にとってもうれしいインクルーシブな保育実践で、子どもが育つ道筋を具体的に示しながら、分かってきたことや課題になっていることを明らかにし「子どもが育ち、ことばも育つ」保育のあり方を再考していきます。
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3A 構音指導の基本―カ行音・サ行音(置換)の指導―
武井良子
昭和大学 代表的な置換の誤りの指導法を見直してみませんか。基本となる構音指導について、多くの動画を使用して解説します。音をつくるテクニックや、子どもの反応に合わせた刺激の出し方、そしてフィードバックの仕方など、指導の基本を整理しましょう。側音化構音や口蓋化構音などの指導に難渋する構音障害も、指導の基本は共通しています。手鏡、ペンライトをご用意ください。
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3B 難言教育における子どもとの関わり及び教室経営の基礎・基本
牧野泰美
国立特別支援教育総合研究所 きこえとことばの教室は、様々な実践・取組を通して、難聴や言語障害のある子どもの暮らしの充実、さらには生き方を支える場としての役割を担っています。きこえとことばの教室の担当者に求められること、担当者が大切にすべきことは何でしょうか。難聴・言語障害教育における子どもの理解や関わりの視点、子どもを支える上で重要な教室経営の基礎・基本についてお話しします。
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3C 子どもたちの心の理解と家族への支援・配慮
三浦幸子
心身障害児総合医療療育センター / 訪問心理相談室みうら 日常生活に医療が必要な子どもたちが増加する中で、医療的ケア児支援法により子どもと家族に対する制度的な支援が始まり、必要な環境づくりや地域の受け入れ態勢など、社会全体で支えることが求められています。この講座では、そのような子どもたちとその家族の心を理解し、支援にあたって配慮したい点などについて、コミュニケーション面の課題を含めて考えたいと思います。
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4A 聴覚障害児の評価と支援
齋藤友介
大東文化大学 難聴児をとりまく社会的状況は1990年代から世界的にも激変し、私たちは激動の時代に身を置いています。この講座では「新生児聴覚スクリーニングの普及」「人工内耳装用児の増加」「手話の(再)活用」・・・といった、難聴児に携わる者が避けて通れないそれぞれのキーワードを踏まえつつ、これからの難聴児教育について、皆さんと考えていきたいと思います。
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4B 吃音の基礎知識と新たな視点
松本幸代
東京学芸大学 吃音の原因は残念ながらまだ明らかにはなっていませんが、これまで行われてきた多くの研究から、わかっていることがたくさんあります。吃音のある子どもたちを理解し、支援するためには、まず吃音についてのできるだけ正確で最新の知識をもつことが大切です。本講座では、吃音の症状や原因論等の基礎知識と、吃音のある子どもの支援の基礎を保護者の支援を含めてお話しします。
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4C 発達障害児の理解と支援
大山恭子
船橋市立船橋小学校 発達障害のある子どもは、同じ障害であっても困り感は人それぞれです。そのため、効果的な支援を行うためには、子どもの特性を把握し、その子どもにあった手だてを考えていく必要があります。この講座では、障害の特性とつまずきに応じた様々な支援方法や、学級担任や保護者、医療との連携のポイント等についてご紹介します。
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5A 聴覚障害児の支援の実際
長南浩人
筑波技術大学 発達早期に聴覚障害を有した子供の多くは、言語や認知、学力、社会性、感性など多様な面で健聴児とは異なる育ちを見せます。本講座では、学校や家庭で見られた具体例を挙げ、またそれに対して心理学的な考察を加えることで聴覚障害児が見せる育ちの「なぜ?」を考えます。さらに、これを踏まえた授業と日々のコミュニケーションの留意点、指導及び環境の在り方を検討します。
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5B 吃音児の理解と支援
小林宏明
金沢大学 吃音のある児童生徒の指導・支援では、(1)学級担任と連携して行う在籍学級の環境調整、(2)吃音の知識や自身の吃音の特徴の理解・把握、(3)吃音の言語症状・心理症状を軽減・緩和する方法の習得などを通して、吃音の困難の軽減や吃音と折り合いをつける方法の探究をします。本講座では、具体的な教材等の紹介を交えながら、これらについて考えます。
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5C 読み・書きに困難がある子どもの理解と支援
原惠子
上智大学 知的に低いわけでも、怠けてもいないのに、‘読む・書き’の困難さで苦しんでいる生徒がいます。‘読む・書く’は複雑な精神活動で、困難の要因は一様ではありません。支援を考えるには、文字の特質、読み書きの基盤の能力、困難さの多様な要因、読み書きと言語発達の関係など考えるべきことがたくさんあります。基本的事項をお話しします。理解の一助となりましたら幸いです。
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6A ワークショップ 「ことばの教室」だからこそ、話し合って、つながってみえてくることがある
田中謙 / 石川清明 / 野本茂夫
元國學院大學 / 日本大学 本ワークショップは、大会会場に参加された先生で希望者を対象に開催します。それぞれは共通する『ことばの教室』の担当者ですが、様々な背景の基で実践されていることと思います。同じような問題や課題に悩まれていることもあるでしょう。工夫改善を重ね成果を上げている教室もあるでしょう。また、孤立した状況にあって不安や行き詰まりを感じながら指導をされている場合もあるかもしれません。様々な実践や取り組みをしている「ことばの教室」の担当者が交流し話し合うことで、明日の教室運営の手がかりが生まれることを願ってこのワークショップを企画しました。
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